訪問診療の帳票送付を効率化 | おうちの診療所様 訪問レポート

2025年7月某日、東京都に拠点を構える在宅医療グループ「医療法人社団おうちの診療所」さまを訪問しました。
同法人が運営する「おうちの診療所 目黒」「おうちの診療所 中野」の2拠点では、2025年2月より「連携ジョシュ」のツールを導入し、訪問診療における請求書・領収書の送付業務の効率化に取り組んでいます。

医療法人社団おうちの診療所:https://omniheal.jp/ouchino/

訪問診療という業態において、帳票業務の負担軽減は現場全体の生産性に直結します。導入を通じて見えてきた業務改善の手ごたえや、今後の展望について、多くの学びとヒントを得る機会となりました。

おうちの診療所 中野

訪問診療の帳票作業が大きな負担に──導入前の現場課題とは

訪問診療を支える「おうちの診療所 目黒・中野」では、かつて書類発送業務になると、事務スタッフ総出で紙の帳票作業に追われていました。時には看護師や医師、ドライバーの方々の協力も必要とすることもありました。
印刷、封入、チェック、郵送まで、丸1日かけても終わらないこともあり、ミスが許されないプレッシャーの中での作業は、精神的にも大きな負担となっていたといいます。

「印刷機の前に張り付いて3時間。ほかの人が印刷できなくなるので、早朝から出勤して対応していました」
ーー総務・事務 上山さま

現場の声から見えたシステム導入の決め手とは

導入のきっかけは、医師・石井院長とのやり取りから。
不安の声もある中、実際には業務フローを一つずつ見直しながら「送付対象の整理」「同意書の扱い」など、運用の見直しを並行して進めたことで、混乱もなくスムーズに立ち上げることができました。

エンジニアの宮﨑さんはこう語ります。

「自社開発は工数的に難しく、課題感は高いが着手できない領域でした。ジョシュのアプリケーションは、アップデートを重ねるごとに“現場の解像度”が上がっていく感覚がありました」
ーーエンジニア 宮﨑さま

導入を振り返るエンジニアの宮﨑さま(左)と上山さま(右)

帳票送付の業務時間が1日以上→数時間に短縮!導入後の変化

導入後、最も大きな変化は「時間の削減」。
帳票作成から送付まで、1日以上かかっていた作業が、現在では半日以内で完了。
現場に行かずとも作業が進められるようになり、移動時間も業務に活用できるようになりました。

「電話やSlack対応をしながら進められるようになって、本当に助かっています。
事務スタッフ全員が“ラクになった”と実感しています」ーー総務・事務 上山さま

連携ジョシュ導入前の郵送作業の様子

「印刷しなくていい」だけで、こんなにラクになるなんて

導入によって、印刷の手間が激減。
データをダウンロードし、そのままアップロードするだけのシンプルなフローは、現場の“地味だけどつらい作業”から解放してくれました。

「トナー切れや紙詰まりに悩まされていたストレスから解放されました。精神的にもすごく楽になりました」
ーー総務・事務 上山さま

帳票業務の電子化で“戻れないほどラク”に──継続利用の理由

導入から数か月。現場では、すでに「帳票を手作業で送る世界」に戻る気はありません。
業務の「つらさ」を知っているからこそ、「今のラクさ」に価値があると語ります。

「毎月600通近くの帳票を、手作業でやっていた日々…。もう絶対戻りたくないです(笑)」
ーー総務・事務 上山さま

おわりに:連携ジョシュは“業務のつらさ”に向き合うツールです

日々の業務の中で、「これ、なんとかならないかな」と感じる作業は、誰にでもあるはずです。
でも、忙しい現場ほど、改善に手をつける時間がないのが現実。

連携ジョシュは、そんな“忙しさの中で、後回しになりがちだった負担”に、きちんと向き合うためのツールです。
今回のインタビューからも、現場で働くスタッフが本当に感じていた負担や、その解決に向けた前向きな変化が伝わってきました。

「もう戻れない」と笑いながら話してくださったその言葉こそ、業務改善の本質だと感じています。

※本記事にご協力いただいた医療法人社団おうちの診療所 目黒・中野の皆様(上山さま、宮﨑さま)に心より感謝申し上げます。

インタビュアープロフィール
永島匡:株式会社ジョシュ代表取締役/作業療法士
    日本臨床作業療法学会 理事/運転と作業療法学会 理事

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